2008年 09月 25日
王冠透かし
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私はカメラにハマるちょっと前、機械式腕時計にハマっていました。機械式腕時計っていうのは、電池などに頼らず内部メカニズムだけでゼンマイを巻き上げる機構を持つ腕時計で、その緻密なメカに魅せられたファンが非常に多い腕時計なのです。
まぁ難しい事はさておき、ロレックスという時計メーカーは皆さんご存知だと思うんですが、今も昔もロレックスにはイミテーション物が非常に多く、ニセ物が数多く巷に溢れています。そういった状況をメーカー側もただ傍観している訳ではなく、生産する腕時計に決してマネのできない「秘密」を施していたりします。ロレックスが施した幾つかの策の一つが、ロゴイメージにもなっている「王冠」を時計のガラス(サファイヤクリスタル)にレーザーでドット処理した「王冠透かし」。このミクロ技術が贋作では到底不可能と言われ、2004年頃から出回った処理だと記憶しています。これをマクロレンズで撮影してみました。
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この「王冠透かし」、通常は6時の位置のガラスに施されています。「通常は」と言いましたのは、中にはこの位置ではなく12時位置にあったなんていう話もあり、この辺が海外のメーカーのいい加減なところでもあるんですが、ガラス表面ではなく内部にレーザーで刻み込んでいるとの事。普通に肉眼で見る限りではまず発見できない程の小さなもので、ルーペなどを駆使し光の当て加減を調整していってやっと見える程の大きさです。
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単に線で描かれたものだったり、シールが貼られている訳ではなく、数ミクロンのドットによって構成されている模様である事がお分かりでしょうか。
腕時計にハマッている頃、「腕時計が好きな人はクルマ・カメラにもハマる」という格言めいた言葉があり、私はその通りになってしまったんですが、皆さん方は如何なんでしょうか。

by kotodaddy | 2008-09-25 09:31 | その他


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