2013年 08月 09日
一蘭
もう数年も前の話になるが、妹夫婦が福岡に住んでた時期があったので、何度か遊びに行った。とにかく何を食べても美味しかったのが福岡と言う印象で、中洲の屋台などで毎晩飲んだくれ、必ず締めで博多ラーメンを食してホテルに戻ってたもんだが、その時に妹夫婦の長男である甥っ子が強く推してたのが「一蘭」と言うラーメン屋だった。飲んでる場所の巡り合わせが悪くてそのラーメン店に行けなかったまま妹夫婦も東京に戻ってきてしまい、それが強い後悔として残っていたのだが、最近になって一龍がウチの近辺に店を出したって話を聞き、ついに念願の「一蘭デビュー」を果たすことができた^^

店に入って驚いたのがこの個室化されたカウンターである。
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な、なんだ、こりゃ・・。ラーメン食べるのにナゼ故にここまで身を潜めないといかんのか不思議なのだが、とりあえず着席。




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目の前には「すだれ」・・。故に店員さんの顔も分からない。当然ながら向こうもワタシの顔が見えない訳だ。うぅむ、もう何十年も前に行った(様な気がする)◯◯ホテルのフロントもこんな感じになってた気がするが、アレはアレである種の後ろめたさみたいな感覚があって、出来れば誰とも顔を合わせたくないって人ばかりだからこそ許容されてたスタイルなのだが、ここはラーメン屋だ。うだる様な暑さの中でも熱いラーメンを食べようとアッパレな志を持って入店してきただけであって、何も逃げ隠れする覚えも無いのだが、このスタイルの真意はドコにあるのかねぇ・・。そんな思いでキョロキョロしてるとこんな文章が目の前に。
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「回りを気にせずに召し上がれる環境」に「声を出さずに注文できる替え玉」か・・。うぅむ、奥ゆかしき九州の方々はこういう部分を気にされる訳ね・・。

そして念願の一蘭ラーメンがやって来た。と同時に目の前の「すだれ」も下ろされる。これで誰の目も気にすること無くラーメンに没頭するのね。OK。
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久々の九州ラーメンである。固めに茹でられた極細の麺。臭さを感じない豚骨スープ。たしかに美味いっちゃ美味いが、海苔も乗ってます、チャーシューもメンマもタマゴも乗ってますって言うラーメンが普通だと思ってる関東人には些か地味に見えちゃうもんだなぁ。ど真ん中に乗ってる赤い味噌が結構辛くて、次回はコレ無しで頼もうと考えながら食してると呆気無く完食。

九州ラーメンは替え玉してナンボと聞いたことがあるので、ソレに習って替え玉。
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こんな小さなトレーの様なものがあって、これをカウンター領地右奥にある呼び出しボタンの上に乗せる。すると磁石だかなんだか分からないが店員にそれが知らされて替え玉の麺が出される。「すだれ」が上がって「お待たせしました、替え玉です」。で、また「すだれ」が下りる(笑)。
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ふぅ、完食。これが「一蘭」か。ラーメンの美味さも去ることながら、なんか店のスタイルに驚いちゃった、ある日の昼食であった。

by kotodaddy | 2013-08-09 20:31 | その他


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