2013年 06月 11日
「EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×」を使って(お借りして、だろ^^;)撮影した訳ですが、このレンズ、やはりこういったフィールドスポーツの撮影ではかなりのアドバンテージがありますな。なにしろズームの広角端が200mmってのが潔いわ。200mmって言えば、普通じゃかなりの望遠域になる訳で、ワイド端をここに持って来たって事はもう前提が「広いグラウンドを舞台にするスポーツ撮影にお使いください」って言ってる様なもんじゃないか、と。ま、単にニコンで同じスペックのレンズが出てるのでソレに被せてきたって話もありますが^^; で、テレ端は400mm。先にお話した「スポーツ撮影御用達レンズ」だってんならテレ端400mmはちと物足りない。そこでキヤノンが出した答えは1.4xのエクステンダーを内蔵してしまおう、と。たしかにテレコンの装着ってのは面倒臭い。どんなに手慣れた撮り手でもマウント外してテレコン付けて再度カメラに取り付けるって作業には20秒程度は要すのではないか。その間に決定的瞬間が訪れてしまうことだってあるだろうし、一発でカチンと装着できない時だってあるだろう。現にその昔、カワセミ撮影においてワタシはテレコン装着の際、慌てるがあまりにリアキャップを池に落としてしまい「お池にハマってさぁ大変」になった事がある。ま、私のことはどうでも良いのだが、要は「使いたい時だけラクに使って、後はノーテレコンで」ってのが理想中の理想なのでありますな。 200-400は正にソレを実現した夢のレンズ。ON-OFFはこんな場所に付いてるレバーをクイッと動かせばソレでよろしい。ちょうど左手の親指で動かしやすい絶妙の位置でして、この場所を選んだキヤノンはエラい。って言うかテレコンだからこの場所しかあり得ない訳だけど。で、このスイッチングの感触も秀逸。個人的にはもっと「ガッチャン」って感じで力も必要なのかと思ってたんですけど、もう親指ワンアクションでクルッと変わる。ファインダーを覗きながら(スイッチングにはカメラの機種によっては切り替えちゃいけないタイミングもあるんですが、この場では割愛。詳しくはwebで)被写体を追いかけつつ、左手親指でクイッとやるとファインダー像もクイッと変わる。さらにズームで寄ったり引いたりできるってんですから、ある部分で慣れも必要かもしれませんな^^; テレコンってのはご存知の通り「諸刃の剣」でして、デカく撮れると言う点とトレードオフで大なり小なりの画質劣化を覚悟して使うものな訳です。キヤノンのエクステンダーはここ最近で新型のⅢ型が登場、巷じゃ画質劣化はほとんど感じないって評価ですが、私の持ってるのは旧型のⅡ型。「画質劣化?大いにあります」と声を大にして即答してしまう身としては、今回の200-400内蔵テレコンONで撮った画を見てみると「ナンなんだ、この違和感の無さは・・」となります。RAWで撮ってDPPで画を次々と送っていくと、撮影情報なんぞ確認するまでもなく「これはノーテレコン、これはテレコン装着」と分かるもんですが、このレンズで撮ったものはイチイチ「Cntl + I」で確認しないと見分けがつきません。あー、面倒くさい。いや、そうじゃなくって・・^^; 内蔵されてるエクステンダー1.4xは普通に市販されてるものとほぼ同等でしょうから、やっぱりⅢ型ってのはスゴいのかもしれんなぁ・・^^; あと、大いに意外だったのがその大きさですか。値段を知って自分の範疇に無いと知った私はほとんどキヤノンのサイトも真剣に見もしなかったんで、大きさは100-400に毛が生えた程度かなと思ってた訳です。まぁ、この望遠レンズをしてF4通しな訳ですから相応の大きさ太さになるのは明らかなんですが、実際に現物見たら何ですか、こりゃ。ほとんどゴーヨンです。この日は観客席からの撮影だと踏んでましたんで、サンニッパに一脚を持ち込んでいたのですが、一脚を持って来ていなかったらどうなっていた事やら・・。重さに関しては一脚を使ってたのでイマイチ印象が薄いのですが、調べてみたら3.6kg。私の持ってるゴーヨン旧型が3.8kgって事で、やっぱり長時間の手持ちは厳しいってところです。 如何でしょうか。全て1.4xをONにした560mm域で撮ったものですが、今までさほど多くの試合を撮ってきた訳ではないにせよ、キレ味で売る単焦点サンニッパあるいはゴーヨンを通して見てきた画とまるで違和感がありません。もちろん当日の天候状態などの条件の良さもあるでしょうが、キヤノンが満を持してリリースした3ケタ価格Lレンズを前にして「単焦点じゃなくてズームですからねぇ、Lとは言えど画質的にはそれなりでしょう」などと考えていた自分が情けない・・。 このレンズを手に持ってグランドの中央に陣取る。自分とフィールドの間に陸上トラックでもあるのならばAPS-Cのカメラをマウント。あとはズームとテレコンのON-OFFだけで自分が動くことなくフィールドの端から端まで撮れてしまう。そんなレンズなのではないか、と。苦しい場面は・・、何だ?ナイターか?それでもF4通しで1.4x ONでF5.6だ。一体どの程度のSSを要求するか次第ではあるが、高感度に強い今のカメラならば十分に対応可能だし、高感度ストレスフリー機1DXとのペアリングだったらそんなのは問題にも挙がって来ないだろう。 唯一の問題点はそのプライスか。現在のところ価格.comの最安値でも107万円。えー、サンニッパを売ってゴーヨンを売って・・。それでも手が出せない額である。200mmから560mmまで。この距離の中に被写体がある方は迷わずに買いの1本です^^
by kotodaddy
| 2013-06-11 20:30
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