2013年 02月 22日
北の大地遠征 Part3
そして朝がやってきた。
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いよいよクマゲラを追って雪をかき分けながら突き進んで行く日がやってきたのだ(`・ω・´)シャキーン
hiroさん・kitanoeosさんと共に向かったのは広大な自然公園。もう私の自宅周辺ではありえない規模のデカい公園である。そしてソコに積もった雪の量もハンパではなかった。人が1人通れる程度の幅だけが踏み固められて、いわば人間ケモノ道の様相。一歩でも踏み外すとヒザまでがズボッと埋もれてしまう程である。すれ違う人なんかスキー履いてるからね、スキー(笑)。そんなモノトーンと静寂だけが支配する深い林道の下を、先頭にhiroさん、そして次に私、最後にkitanoeosさんの順で黙々と奥へ進んで行く。20~30分も歩いた頃か。hiroさんが歩を止めて振り返り一言。




「あれがクマゲラが突きまくった樹です」。
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ぬおお、そこにはクマゲラを始めとする多くのキツツキ類によって樹の皮がはがされた樹木が。うんうん、こりゃぁ来そうだ。いや、来る。来るぞクマゲラが~^^ ちょっと離れた位置に三脚を立てる。ズボッ。なんだこりゃ、三脚の脚の半分以上が深い積雪に埋まってしまい思いっきり屈まなければファインダーを覗けんではないか^^; 自宅近辺のフィールドではあり得ん程に脚を伸ばして、再度ズボッ。よーし、臨戦態勢完了。いつ出て来てもいいゾ、クマゲラよ^^
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しかし、来ない。雪は徐々に強さを増していく・・。
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・・・来ない。ありゃりゃ、もう周囲は真っ白け。仮に出てきてもこれじゃ撮影どころじゃなくなってきた・・。三脚の上のカメラ&ゴーヨンは既に積雪3cm。「いくら防滴と言っても・・」と、わざわざhiroさんが遠路はるばる駐車場まで戻ってレインカバーを持ってきてくれました。ここからじゃ往復で40分近くかかったのではなかろうか・・。・・すんません^^;

hiroさんは私に何としてもクマゲラを撮らせようと必死にあちこちを歩き回って気配を探してくださるのですが、この日このフィールドはやたらと静か。カラスもヒヨドリさえも居ない。辺りは完全なる静寂のみ。時折、樹木から落ちる雪の音がするだけ・・。野鳥撮影で山に踏み入るものの、皆さんもご経験あるでしょ、こんな日。大体において、「撮ったるゾ~」と鼻息荒く突進していった日に限ってそういうもんなんだよねぇ・・。野鳥撮影なんて運次第。それは私だって重々承知してる。それでもhiroさんは一生懸命に動き回ってくださった。

雪は激しさを増し、もはや我々以外に公園を訪れている人の影も少なくなってきた・・。「向こうに東屋があるので、とりあえずそこでこの雪をしのぎましょう」と言うhiroさんの言葉で移動。そこから奥へ歩くこと20分。これだけ歩いてもまだまだ公園の向こう側なんぞに辿り着かない。やっぱりとてつもないデカさだ、この公園は。
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やっとのことで東屋到着。ここで出て来てくれたのがヤマガラやコガラなどのカラ類。それをパシャパシャと撮りながら休憩&談笑^^ しかしアレですな、見慣れたヤマガラ・コガラでも雪が絡むと途端に絵になってくれるもんですな。
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うぅむ、如何にも野鳥の宝庫と言った感じの自然公園なんだけどなぁ。部屋のアップグレードでツキを使い果たしてしまったのかなぁ^^;

雪は全くもってやむ気配を見せず、涙を飲んで勇気ある撤退。天気には勝てません^^;
しかし、駐車場に戻る道すがら出て来たのが1枚目にupしたアカゲラ。アカゲラって言えば正真正銘、堂々のキツツキ。これはお世辞でもなんでもなく、わたしゃアカゲラ大好きなのよ。それでもこのブログにアカゲラが出て来たこと、ありますか?1月に撮ったオオアカゲラただ1回しか無いじゃありませんか。この辺の方々にとっては「あ、なんだアカゲラか・・」って位に見飽きたアカゲラでも、私にとっちゃ生涯で2度目のアカゲラ遭遇なのです(笑)。ありがとう、hiroさん、kitanoeosさん・゚・(ノД`)・゚・。

やはりクマゲラクラスになるとヒョイとやって来てサクッと撮れるものではないし、仮に撮れちゃったりしたら北海道のバーダーさんに申し訳ないってことですね。なにせ国の天然記念物なんスから。これでリベンジに北海道にもう一回来る気になりましたよ。貴重な休みを丸々2日もツブして私にお付き合いしてくださったhiroさん・kitanoeosさんとは今日でお別れ。本当にありがとうございました。お二人が居なかったら私はこのフィールドに来ることさえも出来なかったでしょう。

by kotodaddy | 2013-02-22 19:56 | 旅行


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