2011年 11月 02日
ダムの底に沈む(かもしれない)場所
今回いきなり草津方面にフラフラと出て行った訳ですが、なにも草津の湯畑だけが目的ではありませんでした。もうひとつの目的とは、あの「八ツ場ダム」建築現場を見ること。「川原湯温泉」と言う歴史ある温泉地がダムの底に沈む。先祖代々受け継がれてきた土地が沈むのをやっとのことで許容した地元の方々。そしてそれが政権によって二転三転する。本当の部分で今後どうなるかが決定した訳ではないものの、同じこの時代に生存したからにはそれを肉眼でひと目見ておきたい・・。って、ちょっと大げさですが、そう考えて全行程500kmのロングドライブに出た訳であります^^;

で、見てきました「八ツ場ダム」。建設中の「八ツ場ダム」そのものに関しては色んなサイトでその姿が見られますので、ここで同じ様な画をupするのもどうかと。って事で、私はあえて「八ツ場ダム完成と共にダムの底に沈む場所」をここでupしてみたいと思います。

行ってみたのは既に完成している「2号橋」と呼ばれる大きく立派な橋。実際のダム本体より3kmほど西側にあります。ここから現在の川原湯温泉温泉街を見下ろすことができるのですが、その由緒ある温泉街も、幾つか点在して見える民家も、画像中央ちょっと左手に見えるJR線(実際に列車が走ってる・笑)も、もうこの谷間全体がものの見事に水に沈むらしい・・。つまりこの橋は、ダム完成後にはダム湖の上を行く橋になるって事なんですね・・。JR線は画像の右手側を大きく回る形で迂回され、下に見える国道145号線・通称「ロマンチック街道」は既に新しいバイパス道路となって山の中腹を貫いて通っているのが見えます。画像左下には橋の影が大きく写ってる訳ですが、「こんなジャマな影、撮ってる時に気がつかなかったの?」って部分はこの際触れないのが優しさってもんです(笑)。
c0152553_20125761.jpg

下の画は上の画像の右奥部分を大きくトリミングしたものなのですが、建設中の3本の柱の様なものがお分かりいただけるでしょうか。これがダム本体のすぐ西側を通ることになる「1号橋」の橋柱だと思われます。その向こうにダム本体がある訳ですね。
c0152553_201333.jpg

八ッ場ダムが完成まで漕ぎ着けた時。そこに蓄えられた水は、埼玉・東京・千葉・群馬・茨城・栃木、つまり関東全域に供給されるんだそうだ。あの源頼朝が見つけたとも言われる川原湯温泉、周辺の340戸の宅地、国指定の天然記念物である川原湯岩脈、JR線と駅、そういったものが全てを飲み込む事になる八ツ場ダム。ダムが出来ても出来なくても、何年かしたら必ずこの橋の上に戻って来ようと思う。

by kotodaddy | 2011-11-02 21:20 | 旅行 | Comments(4)
Commented by ナツパパ at 2011-11-02 21:31 x
淡々としていながら素晴らしい風景のように思えます。
ここにダムが出来ようとしているのですか。
八ツ場ダムって最初は首都圏の治水対策だったように聞きましたがね、
東京から150㎞離れて治水対策も無かろうよ、と思っていました。
...が、ここに来てタイのあの騒ぎ。
治水対策も必要か、と...うーむ。
Commented by kotodaddy at 2011-11-03 11:48
ナツパパさん
やはり根本的には治水対策が必要であるからこそ計画が立ち上がり、何十年にも渡っての
紆余曲折の末に地元だって一応のGoサインに至ったんだろうとは思います。今でも賛否が
分かれる様ですし、詳細なことを知らない私が何かを言うべき立場ではないのですが、ここに
立ってみるとダムってのはとんでもない発想から出来るもんなんだなぁと思いました。
Commented by yoshioyaji at 2011-11-03 22:48
私は何年か前に乗り鉄でJRの車窓から建設中の橋を見上げました。
沿線全般的にとても不思議な光景が広がっていて違和感を覚えたんですが...
あとでダムの話を聞き、なるほどと合点した次第です。
是非はともかく、あの橋を作る技術ってすごいですよね。
Commented by kotodaddy at 2011-11-04 12:47
yoshioyajiさん
JR線と並行する形で通っている国道を進んだのですが、早くもあちこちにダム建設に伴う
迂回措置の建設もガンガンやっていましたね。特にJR線の迂回橋はものすごく頑丈そうな
橋でビックリしましたよ。この写真を撮った橋も立派な橋で、当然ながら今は下に水もなく、
その高さたるや目がくらみそうでした。ダム湖になると、相当な深さになるんでしょうねぇ。


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