2011年 11月 01日
西の有馬、東の・・・
「西の有馬、東の草津」。江戸時代に作られた「温泉番付」の最上位に記され、日本の温泉を語るときによく言われるフレーズだ。数年前に「西の有馬」に行った。「金泉・銀泉」と呼ばれる2種類の温泉を堪能できる、名実ともに日本を代表する温泉である。
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んでもって私が住んでる関東圏では、やはり草津である。高温で湧出される源泉は、温泉街のど真ん中にある降温樋、通称「湯畑」で温度を下げられた上で利用されるのだが、この湯畑こそが草津温泉のエンターテインメント。夜間にはライトアップされたりもして、もうもうと立ち上る湯煙と相まってここにしか無い幻想的かつ圧倒的なパフォーマンスを発揮する。
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湧出した源泉は45~90℃。この高温源泉が、年季の入った7本の木製樋を流れながら温度が下げられていく。それでも温泉街に点在する公衆浴場なんか、一般人にゃとても入れない位の高温なんだよねぇ・・^^; 熱くて入れないもんだから水で薄めたりしようとすると横に居た地元のおじさんに怒られたりで、結局は足しか入れられないままに出たこともあったっけ・・。あれって単に観光客を前にやせ我慢を披露してるだけの様な気もするんだけど、小さい頃からあの温度に慣れちゃうと「ヌルい風呂なんか入れねぇ」って言ってもムリはないかもねぇ・・^^;
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非常に硫黄臭が強く、これがまた「温泉地にやって来た」と言う感覚を強く呼び覚ます。この独特の匂いを感じながら下駄を鳴らして散歩をすれば、まさしくそれが日本の正しき温泉場風景そのもの。まだ陽も高いうちから、早くも浴衣に丹前はおって満喫してるオサーン ハケーン(笑)。
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7本の木樋を流れてきた源泉は、最後にここからドーンと落とされる。まさに湯畑のクライマックス。前回来たのは真冬の真っ只中の時期だった。湯煙で周囲は見えないくらいになってしまうので、適度な湯煙になる晩秋のこの時期がいいのかも。
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ここの泉質は非常に酸性度が高く、「湯の花」もあちこちに・・。近くを流れる河川には、この酸性度を中和させる施設があったりもするらしい。岩にこびりついた白い「湯の花」。この辺もまた、訪れる観光客の目には草津温泉の数ある魅力のひとつに映る。たしか白い粉の形でビニールに入れられ販売されていた記憶が・・。以前、買って帰った気がするが、アレは一体どこにいってしまったのか・・。
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源泉は割りと透明度が高いはずなんだけど、白い「湯の花」が底面に付着してるからなのか、ちょっとエメラルドグリーンがかった、実に良い色合いに見えるんだよねぇ。
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思い付きで出掛けた草津温泉。真っ白な雪に覆われた湯畑こそが一番と思ってたけど、この時期も十分にいいなぁ^^ 
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by kotodaddy | 2011-11-01 09:05 | 旅行 | Comments(20)
Commented by hanchan-jp at 2011-11-01 09:52
この現場を良く知っているので、こんな迫り方があるんだ、ってびっくり&うまいと感心しました!
Commented by kotodaddy at 2011-11-01 10:03
hanchanさん
昨日は突然お邪魔しまして申し訳なかったです。これから重要な撮影を控えているのに
相手をしていただき恐縮でした^^;
草津の湯畑。FISH EYEから70-200まで、数本のレンズを持ち込んでみたものの、
私にはかなり苦労する被写体でした^^; それでも約2時間、圧倒的な景観と独特の
におい(笑)に身を委ねて撮影できた事には満足しています。今度は真冬ですかね^^
Commented by wonderfullifewith at 2011-11-01 16:06
こちらにも「名湯登別温泉地獄谷」なんてのがありますが、たまには全てを忘れてノンビリ温泉にでも浸かってみたいなぁなんて思う様になったって事は、それだけ年を取った証拠なんでしょうか?
いつかはそんな「サンデー毎日」みたいな暮らしをしてみたいです。
今は、月月火水木金金みたいな毎日。
それじゃぁ休み無いぞ(笑)。
Commented by パセリ at 2011-11-01 18:22 x
寒くなってくると温泉の湯煙が恋しくなります。
周りが雪景色の露天風呂なんて最高でしょうか?(寒いの嫌いですが・・・)

最後の画像は、温泉の水路みたいなものですか?枯れ尾花が添えられて好い感じ♪
Commented by pm-3 at 2011-11-01 19:04 x
草津よいとこですね。
湯畑を魚眼で切り取られるとは圧巻であります。
硫黄のにおいがたまらんでしょうね。
あ~、私も温泉に行きたくなりました。
Commented by kao2009 at 2011-11-01 19:19
温泉行きたくなっちゃったよー
凄いね、こんなに迫って、レンズ湿気湿気にならなかった~? 笑
草津か~ いいな こっちには下呂温泉があるよ
あたしも入りたいな~ 猿と一緒に(爆爆....
Commented by dg-3010 at 2011-11-01 19:34
温泉にノンビリと行きたいです~(^^)
お魚さんレンズの選択もサスガですね。写真を見て、ますます行きたくなりました。
忘年会はココにしませんか(笑)。
Commented by wisteria_apr at 2011-11-01 20:14
こんばんは。
良いですね~、冬の草津には行った事が無いのでのんびりと行きたいものです^_^
dgさんより忘年会を草津にしようと言うお話が出ているのですが、如何でしょう?w
Commented by ナツパパ at 2011-11-01 20:38 x
温泉の大浴場で、あああ、と手足伸ばしてゆっくり...いいなあ。
もう何年も憧れてるんですがね、なかなか。
今年は息子の受験なので、親としてもそうそうは遊んでいられず...
なんか物欲に走りそうな自分が怖い秋です(笑)
Commented by ya_mura at 2011-11-01 21:47
数年前に草津には行ったことがあります。日帰りで…(^^;)
でもタダの公衆浴場で熱い湯につかり、これぞ温泉だ!と思ったものです。
そして、その時は同じように魚眼で撮りましたよ。
湯畑は様々に撮れていいですよね。
今度は泊まりで行って、夜に撮りたいなぁ~…!
Commented by kotodaddy at 2011-11-02 07:45
wonderfullifewithさん
私も、現在のところは適齢になれば早々にリタイアしてサンデー毎日的な生活をすると
固く心に決めてはおりますが、その頃に金銭面で苦労してない様に今のうちから準備
しておかねばなりませんね^^; 日本人って温泉好きですから、年齢は関係ないんじゃ
ないですかね。現に草津も若いカップルや男性だけのツーリングライダーたちが多数
訪れていましたよ^^
Commented by kotodaddy at 2011-11-02 07:48
パセリさん
雪景色の露天風呂。日本人が温泉と聞いて思い浮かべるのはそんな情景じゃないでしょうか。
この場も雪景色の時には更に情緒溢れる場になりますけど、クルマ多用の私にとっては
ここに行くまでの事を考えてしまいますね^^; 道中にも多くの「チェーン脱着場」なる
看板が出てましたので、そういう装備が必要になりますかね。最後の1枚は、他の画に
写っている長い木樋なんですが、もう少し深度を取った方が分かりやすかったですね^^;
Commented by kotodaddy at 2011-11-02 07:52
pm-3さん
こういう場所にいなければ硫黄なんてのはクサイってイメージなんでしょうが、この場では
これぞ温泉と言うイメージで好ましく感じるんですから、勝手なもんですよねぇ(笑)。
過去にこの場には何度か来ている故に、おおよそのイメージはありましたから魚眼を
持ち込んでみました。考えていた撮り方もあるにはあったんですが、実際に来てみれば
制限も多くて・・^^;
Commented by kotodaddy at 2011-11-02 07:55
kao2009さん
>温泉行きたくなっちゃったよー
そう思っていただければ、私の拙画も救われたと言うところでしょうか^^
下呂温泉と言えば、草津・有馬と並ぶ日本三大温泉に数えられる名湯ですね^^
私はまだ下呂温泉には行ったことがないのですが、一度は行ってみたいところです。
猿温泉は長野県内にあります。実際に猿と一緒に入れるチャンスもあるんですけど、
どうなんだろ・・。結構、ケモノ臭がしますよ^^;
Commented by kotodaddy at 2011-11-02 08:00
dg-3010さん
この湯畑の規模は前もって分かっていましたので、かなりの広角が必要なのも承知の上
だったのですが、手持ちのレンズで超広角はFISH EYEしかないので・・^^;
ここの醍醐味としては「湯畑の色」もあったのですが、到着直後から雨が降ってきたりで、
その独特の色を表現してくれる太陽光にならなかったのがちょっと残念でした。この場での
忘年会、最高でしょうねぇ。でも、あのメンバーで行ったら酒よりも撮影会になりそうな予感が・・^^;
Commented by kotodaddy at 2011-11-02 08:04
wisteriaさん
たしかに雪景色の時が一番ここを堪能できそうなのは間違いないですね。クルマだと
かなり大変そうなので、その時には電車で行くのがいいのかも・・。晩秋の今ですけど、
ちょうど紅葉の時期でもありましたので(ホンネを言えば、もう1~2週間後かなぁ)、
それなりに楽しめましたけどね。温泉場での忘年会、いいでしょうねぇ^^
Commented by kotodaddy at 2011-11-02 08:15
ナツパパさん
息子さんの受験が終わった暁にはご家族で訪れてみるのもいいのではないでしょうか。
草津は有名なところですし、息子さんの社会勉強にもなったりして・・(笑)。
物欲かぁ・・。そう言えば私の物欲は最近ではなりを潜めているなぁ・・(笑)。物欲解放は
私にとってはストレス解消法の一つなんですが、ストレスは今こうしている間にもどんどん
膨れ上がっていますから、その時が来たらドカンと行くでしょう(笑)。
Commented by kotodaddy at 2011-11-02 08:19
ya_muraさん
草津はya_muraさんのところからでしたら割と苦も無く行ける場所になりますかねぇ。
長野も有数の温泉地ですから、入浴そのものが目的でしたらドコでもOKなんでしょうけど、
わざわざ行くからこその楽しみもありますよね。この湯畑の全景を撮るって話であれば
超広角は必需ですよね。私はFISH EYEを持ち込んではみたものの、今になってもっと
気の利いた撮り方はなかったもんかと後悔している始末です^^;
Commented by ころう at 2011-11-02 16:50 x
水の流曲線の美しさを描写するのってとても大変なことではないでしょうか。
見ていてまた関心してしまいました。

私は、一昨日から沖縄に滞在していまして、写真をアップしました。
Commented by kotodaddy at 2011-11-02 20:08
ころうさん
スローシャッターを切ったり色々とやってはみたのですが、水の流れ(ここでは温泉ですが・・)の
表現は難しいですね。この場では高温の温泉を冷ます為に木樋を通して空気にさらしている様な
ものなので、湯気の邪魔ってのも問題でありました。被写体がボケボケにならない範囲の中で
湯気をどこまで残すか。完全に湯気をなくしてしまうと温泉の「ほっこり感」みたいなものまで
なくなってしまいそうで、実際に撮ってみると難しかったですね。


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