2009年 09月 08日
一人鍋
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まだ9月も上旬だと言うのに、夕方以降は涼しさを越えてちょっとした肌寒さまで感じる様になってきた。そうなってくると、夜は温かい鍋でもつつきたくなってくるのだが、この鍋ってもんは相当に仲の良い、お互いの気心が分かりあっているメンツじゃないとつつけないと思ってるのは私だけだろうか。と言うのは、私の友人にやたらと仕切る男が居り、こと鍋になるとこいつがとにかくうるさい。「はい、コレ煮えてる」とか「まだ野菜を足すのは早い」とか、「仕上げはおじや以外はあり得ないね」とかひたすら言い続ける。しまいには食べたくも無い具材を頼んでもいないのに他人の器に盛ってくる有様。俗に言う「鍋奉行」って人種。こいつがまたグルメを気取ってるから始末が悪い。肉をいつまでも鍋に残していたりなんかすると、「そういう固くなった肉を食べるヤツの気が知れんな」とか平然と言い放ち、じゃぁ自分はどうなんだと言うと、自分はさほど食べずにアク取りを持って鍋の中の事ばかりを気にしている。食べるよりもイジるのが好きなのか。イラついてきたヤツがそれを指摘し始めたりすると、最後の方は険悪なムードになってしまう。
そこで、今度は大鍋じゃなくて、一人用の小鍋を人数分用意してやった。「キミは自分の鍋の管理だけしておればよろしい」と言う無言の意思表示だ。どうだ、文句あるか。彼は部屋に入るなり何か言いたそうだったが黙っていた。しかし最終的には固形燃料の燃焼時間の短さ等と言うどうでもいい事に延々と文句をつけていたので、鍋については何か言わないと済まない性質らしい。
最近とみに見かける一人用の鍋。これを見るといつも彼の事を思い出す。元来、鍋と言うものは大勢でつつくから楽しいとされるものだった筈だが、こういうものが普及してきた陰には数多の鍋奉行が巻き起こしたイザコザが無数に存在したからではないかと思っている。

by kotodaddy | 2009-09-08 17:18 | その他


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